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イタリアの建物の壁はなぜこんなにもオシャレ?~特に窓はアート級!

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イタリアで町を歩いていると建物の派手さに圧倒されることがあります。ホテルや市役所などはもちろん、ふつうのマンションですらみごとなデザインの壁をもっています。

中の住み心地の方に注目する日本人と違い、イタリア人は建物の外観をとても大切にしています。おしゃれな国民性だからでしょうか、道路から見渡せる側の壁の見栄えにはとくに気を使っているようです。

イタリアの建物の壁の中でポイントになっているのは窓です。

枠に装飾をほどこす、周囲に模様を描き加える、彫刻や付け柱を添えるなど、窓の周りにはこれでもかというほどの目立つデザインがあふれています。

何かの事情で数が足りなくなれば、バランスをとるために窓を描き加えることすらイタリア人はいといません。

筆者が見つけた、フィレンツェの町並みを飾る個性的な壁をご紹介します。

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イタリア人が大好きなのは、窓の周囲に石組みで装飾をこらした壁です

日本のマンションだと、壁面にごてごてと飾りをつけることはあまりありませんね。同じサイズの四角い窓が、規則正しく並んでいるのが普通の建物の壁だと思います。

イタリアでも郊外の新興住宅地まで行けば、日本のマンションによく似た現代的な建物を見ることができます。

でもそうしたシンプルでモダンな建築の評判はあまりよくありません。

新興住宅マンションは、中も日本のマンション並みに近代的で快適です。住み心地がよければそれでいいと私などは思うのですが、イタリア人に言わせると、あれは美しくないのだそうです。

壁にスペースを広々と残しておくなんて、貧乏くさいとイタリア人は言います。

装飾が多ければいいというものでもないでしょうが、ふだんから派手好みのイタリア人にとってはシンプルな壁は好みではないようです。

この国の人が理想としている壁面は、たとえばこういう感じです。
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周囲に石組みで装飾を作り、両側に彫刻を置いてあります。目立つテラスまで付いていて、かなり贅沢な作りです。この建物は大きな広場に面していますし、外観にかなり気を使って作られたものだと思います。

フィレンツェで一番地価の高い場所の近くには、こんな建物もありました。真ん中に飾り柱をつけた、2連の窓がついています。

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周囲には古い建物が多い地区なので、ここもわざと中世風に仕上げてあるのかもしれません。

とても豪華な窓がついている建築物もありました。サイズも大きく、道を歩いているだけでもこの壁は目をひきます。

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両端にある古典風の装飾柱がとてもきれいです。とても個性的で、この建物は周囲でもひときわ目立っていました。

壁面を飾るときには、こうやって石材と窓を組み合わせるのがイタリア建築の特徴です。費用ももちろんかなりかかるはずですが、イタリア人には見栄えが何より大切なのです。

通りや広場に面した側の壁だけはけっして手を抜かないぞという気持ちが、壁からひしひしと伝わってきます。とはいえ、ここまで飾るほど予算のない建物のオーナーはどうするのでしょうか?

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石材で飾る余裕のないときは壁面に模様を描きます

いくらロケーションにふさわしく壁を飾りたいと思っても、一面にきれいな切り石を並べたり、豪華で大きな窓を作ったりするにはかなりの資金が必要です。そこまでするのは予算オーバーだというオーナーももちろんいます。

ただいくらお金が足りなくても、通りに面した壁を、真っ白なまま放っておくのもオーナーはいやなのでしょう。見た目がやや軽い印象になりますが、余白にデザインを描いてなんとかごまかしている建物もあります。

コンクリートの上に石組み模様を描いた壁です。上品に仕上げてあるせいか、意外なほど安さを感じさせません。

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余白をすべて絵で埋めてある壁もありました。

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新しいものですが、古い建物の多い町並みにこのアンティークデザインはよく馴染んでいました。簡素な枠に合わせて、デザインを単色で描いてあるのも趣味がいいと思います。

予算が足りなくても、オーナーにセンスがあれば堂々とした壁を作れるようです。

しかし、壁の維持費にさらに余裕のない建物の場合はどうなのでしょうか?

どんなに資金がなくても窓だけは並べます…たとえそれが絵でも、です

分譲を繰り返しているマンションでは、オーナーが変わったときに、間取りの変更に合わせて窓がつぶされることがあります。

せめて枠だけでも残せば外観に影響は少ないのですが、こういう判断もすべてオーナーのセンス次第。

決まった数の窓がきれいに並んでいる壁面で、1箇所だけ不自然なスペースがあいている様子は、イタリア人にとってはかなり醜いものです。石材やデザインで埋める余裕がなくても、せめて意味のない空白はなんとかしたい…。

こういう場合、しかたなくオーナーはこういう風に絵でごまかします。

最上階の真ん中の窓が、絵になっているのがわかりますか?

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こういう絵は、じつはフィレンツェではあちこちで見かけることができます。この建物でも、2階の右端は実物でなく絵です。

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私はまだ見たことはないのですが、雨戸が半開きになっていたり、枠に小鳥がとまっていたりする「作品」もあるそうです。

こういう絵専門の画家の方もいます。少なくともフィレンツェでは、絵窓もなかなかあなどれない存在感を放っています。

By 坂上

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