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喫茶店ブームが再来? ~その火付け役は名古屋・岐阜のあのお店!

2014.04.17

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東京の都心部では昔ながらの喫茶店を探すのが難しくなってきました。

スターバックスやドトールコーヒーをはじめとするセルフ式の珈琲店(コーヒーショップ)が主流となり、ウェイトレス・ウェイターのいる喫茶店はどんどんなくなっています。

総務省の経済センサスによれば、喫茶店の数は1996年に10万2千店あったのに、2012年には6万5千店に減っています。

15年ほどの間に3分の1も減ったのです。

しかし最近では、都内でも周辺の市部を中心に喫茶店が復活しブームとなっています。その魅力に迫ってみます。

コメダ珈琲がブームの火付け役

人気に火をつけたのは、名古屋発の「コメダ珈琲」。愛知、岐阜の人なら誰でも知っている有名な喫茶店です。

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スタバは全国に985店舗ありますが、コメダ珈琲も564店と健闘しています。全国制覇を目指すスタバが唯一進出していなかった鳥取県には、スタバよりも先に出店しました。

早朝から夜遅くまでの営業時間、年中無休の365日営業、明るくきれいだけれども洗練されすぎてはいない気楽さ、などが人気の秘訣とも言われています。
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岐阜、名古屋は喫茶店に日本一お金を使う地域です

総務省の調査によると岐阜市、名古屋市は人口当たりの喫茶店数が日本1位と2位、愛知・岐阜は全国平均の3倍、東京の約2倍も喫茶代を使う、日本一の喫茶店王国なのです。

その激戦区で鍛えられたサービスが、東京近郊でも人気を博しています。コメダ珈琲につづいて、元町珈琲、支留比亜珈琲も東京進出を果たしました。

ゆったりとした店舗でコーヒーはたっぷり。とにかく「豪華」なメニュー

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コメダ珈琲は現在、1都3県に80店舗あります。東京に28店、神奈川28店、千葉12店、埼玉12店です。都心部には少なく、多摩地区などおもに周辺の市部で展開しています。

ログハウス風の広めの店内に、ゆったりめのソファ。コーヒーは420円ですが、「たっぷり1.5倍」と増量したものは100円増しの520円。価格は全体としてリーズナブルです。

愛知・岐阜の喫茶店の特長として、こってりとしている点が挙げられます。「大きい」「たくさん」を好む地域ですので、「豪華」がキーワードです。

コーヒーにホイップクリームをいれたウインナーコーヒーに、さらに砂糖とミルクを加えた「スペシャル」、シナモンスティックを加えた「シナモンウイーン」、いろんなものをまぜた「蜂蜜オーレウインナー」というのもあります。

ソフトクリームをのせるのも特長で、アイスコーヒーにソフトクリームがそびえたつ「クリームコーヒー」、「珈琲ジェリー」にはバナナが入っており、さらにその上にソフトクリームがのっています。

どちらも520円です。

一番人気はシロノアール! サンドイッチもメニュー豊富です

↓下段の真ん中がシロノアール
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数あるメニューの中でも一番人気は名物スイーツの「シロノワール」(590円)です。

ふんわりとした温かいデニッシュパンにソフトクリームがのっていて、「温か冷たい」デザートです。

ボリュームがあるので、女性ならこれだけでランチになるかも知れません。

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愛知・岐阜のもう一つの特長として、食事メニューがしっかりしていることが挙げられます。喫茶店で食事をすることが多く、レストラン代わりに利用されています。そのために、お店ごとに料理を工夫しているのです。コメダ珈琲の場合、パンメニューに注力しています。

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ハムサンドやエッグサンドなどの普通のものもありますが、フィッシュフライバーガー(420円)、みそカツサンド(780円)、エビカツサンド、たっぷりたまごのピザトースト(620円)、小倉トースト(400円)などなどがあります。

この他にも、大皿メニューとして、エビフライ、ヒレカツ、グラタン、ピザ、ビーフシチューなどがあります。

石神井公園にデビューした元町珈琲はモダンでシック!

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愛知、岐阜で人気の高い喫茶店のひとつ「元町珈琲」の東京初進出店が、2013年に石神井公園駅近くにできました。

今後、東京近郊でもどんどん出店されそうです。本店は岐阜ですが、主に愛知県で店舗展開をしているお店です。

異国情緒と和風との融合をコンセプトとしているという店内はモダンでシックな雰囲気。掘りごたつ式の座敷もあります。

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コメダ珈琲と同じく、普通サイズのコーヒー(430円)に加えて、Lサイズ(530円)があります。

カプチーノなどのほか、ウインナーコーヒーに小倉あんを加えた「小倉珈琲」という珍しいものもあります。

ちなみに、愛知・岐阜ではトーストなど、さまざまなものに小倉をのせたり入れたりします。

↓ミルクティ(アールグレイ)はこんな感じです
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ドリンクメニューはとても豊富で、コーヒー以外にもアッサム、アールグレイなどの紅茶、ゆず茶、抹茶、ハーブティなどがあります。

また、いちごミルク(500円)、珈琲ゼリーシェイク(610円)、黒ゴマオレ(500円)、ベリーベリー(610円)など、怖いもの見たさで飲んでみたくなるような名前のものがあります。

ワッフルやケーキなどデザートも豊富ですし、食事メニューもサンドイッチ、スパゲティ、ドリア、シチューなどどれもとても美味しいです。

↓ワッフルです。
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支留比亜珈琲店も新橋にオープン!

名古屋を中心に27の店舗を構える支留比亜(しるびあ)珈琲店。

ちょっと「族」っぽい名前ですが、2014年4月に銀座新橋店がオープン。東京進出を果たしました。

ここも、ドリンクとデザートメニューが豊富で、ドリンクには、アーモンド・オレ・キャラメル、モカ・ジャバ、各種スムージーなどもあります。東京地区での店舗展開が楽しみです。

珈琲にはおつまみ、朝はパンがついてきます

愛知・岐阜の喫茶店では、コーヒーを注文してコーヒーしか出てこないということはほとんどありません。

コーヒーにはナッツ類などのおつまみがつくのが「常識」です。

コメダ珈琲では袋に入った豆菓子がついてきますし、元町珈琲ではラスクがついてきます。

↓元町珈琲のおつまみ(ラスク)。とても美味しいです。
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愛知・岐阜では朝の時間帯には、コーヒーを注文するとパンや卵などがおまけでついてくるのが「常識」です。東京では「モーニング」といえば、コーヒーの料金にいくらか加算されますが、愛知・岐阜では追加料金はかかりません。

コーヒーだけを頼んでも、モーニングを頼んでも同じ料金です。コメダ珈琲では、食パンとゆで卵がサービスです。

↓コメダ珈琲のモーニングサービス
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昔ながらの喫茶店がブームになっているのは、セルフ式のコーヒーショップでは、なかなかくつろぐことができないという人が多いからなのかも知れません。

ゆったりのんびりと過ごせる「喫茶店」は、安らぎの場としてこれからますます流行るのではないでしょうか。まだ行かれたことのない人は、ぜひ一度覗いてみてください。

by 水の

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