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花粉症の抗アレルギー薬と抗ヒスタミン薬の違いと特徴

2014.08.18

花粉症の抗アレルギー薬と抗ヒスタミン薬の違いと特徴 はコメントを受け付けていません

花粉症は一度発症すると一生付き合っていかなければならないと言われる病気です。

現代医学ですら根本的な治療は難しく、症状を緩和する、予防すると言った治療が一般的な治療になっています。

花粉症の治療で使われる医薬品は、抗アレルギー薬と抗ヒスタミン薬があります。

病院での基本的な治療は、これらを使った薬物治療になります。

処方される薬がどういったものなのかをきちんと理解し、花粉症と戦いましょう。

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一般的に処方される花粉症の治療薬とは?

花粉症でマスクをする子供
花粉症治療で処方される薬は大きく分けると、花粉症の症状を緩和させるための「対症療法」と、症状が現れないようにする「予防的治療」があります。

古くから行なわれているのが予防的治療で、医療用薬品などによって症状が起こる前に対策を立てると言うのがこれまでの治療の基本でしたが、昨今ではアレルギー症状自体を押さえ込むための対症療法が注目を集めています。

一般的に薬物治療で使われているのが抗アレルギー薬になります。花粉症は体内で抗体が花粉に対して過剰な反応を起こすアレルギー反応によって引き起こされます。

抗アレルギー薬は肥満細胞の中でヒスタミンなどの化学伝達物質ができるのを妨げたり、また作られてしまったヒスタミンが肥満細胞から放出されるのを妨げたり、それでも出てきた場合、ヒスタミンが末梢神経に近づくのを防ぐ効果があります。

ただし、あくまでも予防薬としての効果しか期待ができないため、症状が出る前に服用を始める必要があります。

飲み続ける必要のある抗アレルギー薬

花粉症でくしゃみが止まらない男性
抗アレルギー薬は内服薬、点眼、点鼻薬などさまざまです。

花粉症の症状も個々人によって差がありますので、それぞれの症状に合わせて処方されます。効果が現れるまでに1~2週間は必要になるので、花粉が舞い始める前から飲み始め、花粉が飛ばなくなるまで飲みつづけることが必要です。

気になるのは副作用ですが、比較的副作用が少なく安全性が高いとされており、多くの医療機関で処方されている花粉症治療薬になります。

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長期的な服用をすることで胃腸・肝障害などの副作用の可能性はありますが、花粉症自体がそれほどに長期間発症するものではないため、実質、副作用の心配のない薬とも言われています。

私の身近にも花粉症に悩む方はいますが、この薬で花粉症治療を開始したところ、随分と楽になったと聞きました。

抗ヒスタミン薬は症状をおさえるためのもの

花粉情報
一方、抗ヒスタミン薬はくしゃみ、鼻水、かゆみのひどい時に使用する速効性のある薬になります。症状が始まってからでは十分な効果が得られない抗アレルギー薬に対して、すでに発症している症状に対して効果を発揮するのが抗ヒスタミン薬になります。

この薬は、鼻づまりと重度の症状にはあまり効果が期待できないという欠点もあります。抗ヒスタミン薬は内服薬、点鼻薬、点眼薬と各種症状に合わせて使うことができ、さまざまな種類がありますが、花粉症の症状が現れ、何とかしたいという場合にサポート的な存在として常備しておくのが一般的です。

併用する場合は、薬剤師に必ず副作用の説明を聞きましょう

ただし、抗アレルギー薬と比較すると抗ヒスタミン薬の副作用は重く、ボーっとしたり、非常に眠くなる、ダルい、口が渇く、胃腸の具合が悪くなるなどのケースが報告されています。

肝臓病や心臓病の症状がある人、前立腺肥大の人、緑内障やドライアイの人などは使用する場合には注意が必要になることもあって、安易に使うことができるものでもありません。

抗ヒスタミン薬と抗アレルギー薬を併用することでほとんどの花粉症症状を押さえ込むことができるということもあって、以前の職場でも勧める薬剤師は多くいました。その際には、副作用などの説明もしっかりとする必要があり、場合によっては持病などの確認も必要ですから気を使う薬でもあります。
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