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流行はらせん状に繰り返す? 弁証法による時代の先読み方法

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「時代はめぐる」とか「流行は繰り返す」などと言われることがありますが、ただ単に繰り返しているわけではありません。

例えば、「ミニスカート」がはやった後、何年かしてまたはやることはよくありますが、前と同じものではありません。ちょっと変化しているはずです。

これの繰り返しの法則がわかれば時代の先読みができるはず。そのカギとなるのは「ヘーゲルの弁証法」だとも言われています。弁証法ってどんなものなのでしょうか?

1960年代にはやったヘーゲル

決起集会

「ヘーゲルの弁証法」という言葉は近頃あまり使われなくなりましたが、安保闘争時代にはとてもよく知られていた論理的手法です。カール・マルクスはこれを活用して資本論を書きました。

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そのため、全共闘運動が盛んだった50年代、60年代には、マルクス主義の影響を受けた大学生たちの多くが、「弁証法」という言葉を使っていたそうです。

たとえ本当はその内容をよく知らなくても、単語を知っていないと恥ずかしいので、皆が口にしていたのでしょう。

全共闘の時代には、知識でミエを張らなければならない時代でした。ヘーゲルを語ることが、一種のファッションだったのです。

流行は繰り返しているのでしょうか?

つけまつげ

たとえば、「つけまつげ」はここ数年はやっていますが、60年代から70年代にかけても流行していました。

奥村千代、黛ジュンなど当時の人気歌手は皆、長いつけまつげをしています。和田アキ子さんも、立派なまつげがトレードマークでした。

フレアのジーンズもそうです。70年代に「ベルボトム」などと呼ばれて大流行しましたが、21世紀になってまたブームが起こっています。

少し前から厚底の靴をよく見かけますが、これは90年代にもはやりました。自動車の形も、四角いデザインと丸いデザインが繰り返されていますし、バブル時代に大流行したディスコ(クラブ)も、また人気が高まっているようです。

メールも流行の一種!?

こうした繰り返しは、ファッションやデザインだけにとどまりません。例えば「メール」。かつては離れた人との通信手段としては、「手紙」がメインでした。

昭和の中ごろまでは近況を伝えたり、何かを依頼したりするのに、もっぱら手紙が使われていました。しかし1960年代の高度成長期に一般家庭に電話が普及し始めると、手紙は急速に廃れてしまいます。

ところが、1990年代後半からのインターネットの時代には、新しいタイプの手紙が出現します。それが「メール」です。

手紙は人が介して運ぶもの、メールは回線を通じて相手に伝わるものという違いはあるものの、どちらも文章で意思を伝えるという点では共通しています。あっという間に「電話」に取って代わりました。

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電話も復活した!?

黒電話

メールの登場により電話は廃れる一方でしたが、また復活の兆しがあります。スカイプなどの新しいコミュニケーション手段は基本的には電話と同じものです。

1対1のこともあれば、1対多のこともありますが、直接の会話によって意思疎通をはかるという点では、電話の進化形と言えるでしょう。

時代が変わるわけとは?

ミニスカート

ヘーゲルの弁証法によれば、物事は「内部矛盾」によって自己崩壊して新しいものに変化します。

例えば、ミニスカートはセクシーに見える、脚が綺麗に見える、かっこいい、というような魅力があるため流行りますが、一方でいくつかの欠点もあります。

下着が見えてしまうリスクがある、脚に自信がないとはけない、冬は寒いなどです。これが「内部矛盾」です。これによってミニスカートの時代が終わり、膝丈や長いスカートに流行が移ったり、パンツがはやったりします。

しかし、他のスカートやパンツにも「内部矛盾」があるためいずれは廃り、今度は新しいタイプのミニが誕生します。

例えば、ストッキングとの組み合わせで寒さを防いだり、脚を細く見せたりというものです。こうして、過去にはやったものが「前よりも良いもの」に生まれ変わって再登場します。

流行は回転しているように見えるが、同じではない

流行は一見、同じところをぐるぐると回っているように感じられます。一定のサイクルで元通りに戻るからです。

しかし、よく考えてみると、前と同じではありません。少しですが以前にないものが加わっており、だからこそ流行しています。

「手紙」という手段は、「時間がかかる」という内部矛盾を抱えていましたが、メールに変化することでその矛盾は解消されました。

「電話」には、料金がかかる、相手の都合がわからない、という内部矛盾がありましたが、スカイプなどでそれはなくなりました。

メールには「長い文章を書かなければならない」という内部矛盾がありましたが、ツイッターやLINEによって「短文」や「絵(スタンプ)」での対話に流行がシフトしています。

流行はらせん状に進化する!?

らせん階段

流行は上から眺めると回転しているように見え、横からみると上昇しているように見えます。弁証法的には、これは「らせん状に発展する」と言われています。

螺旋(らせん)階段のようにぐるぐると回転しながら上昇しているからです。これは、はやりだけでなく、社会の構造やビジネススタイルなどについても同じように適用できる法則です。

次の流行は、廃れたものにある!

次にどんなものがウケるのか、どんなシステムになるのかを考える上では、まずは過去を見ることでそれがわかります。

今や廃ってしまったものの中に、ネクストがあるのです。そして、それの中になる「内部矛盾」に気づくことができれば、次に登場すべきものがどんなものであるべきかが分かるはずです。

次の時代の新しいものを発見したい、ビジネスチャンスを見つけたい、という人は、ヘーゲルの弁証法を活用すると良いでしょう。

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