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中国で目撃した『ダルマ』の物乞い男性~日本人学生が犠牲の噂も

だるま

中国ではいわゆる「物乞い」の人たちがたくさんいます。

その中でも、それを完全に生業にしている「プロ」の人は、驚くようなスタイル(体型)で物乞いをしています。

私が驚いたスタイルの一つに「ダルマ」があります。「腕や足がまったくない体型」です。
(ダルマというのは、アジア全域での呼ばれ方です)

これは生まれつきの障害のこともありますが、「親も物乞いで、子供に稼がせるために切断した」「子供時代に売られた先で切断された」「自分で切断した」などのケースもあります。

重い話ではありますが、「貧困とはどういうものか」ということを実感しやすい話かと思いますので、あえて紹介させていただきます。

ここでは私が雲南(大理)と天津で見た「ダルマ」男性の話をします。

(少しグロテスクな描写かも知れませんので、苦手な方はパスしていただけたらと思います)

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地面を転がりながら、荷台を引っ張って進む男性(雲南省、大理)

雲南省大理で見かけた男性は、ダルマの態勢で地面を転がりながら進んでいました。

地面を転がって進むだけでもすごいのですが、この男性のさらにすごいところは、「その態勢で荷台を引っ張っていた」ということです。

荷台にはラジカセと募金箱が乗っていました。募金箱はともかく、ラジカセは何のため?と思われるでしょう。

これがまた強烈で、お経のような怨霊の歌のような、とにかく無視したら呪われそうな音を流しているのです。これには本当にビックリしました。そこまで本格的にするのか、と…。

もしかしたらあれは昔の中国のバラードのようなもので、ラジカセの音質が悪すぎただけかも知れません。しかし、理由は何にせよ本当に呪われそうな音楽だったので、ものすごく印象に残っています。

ちなみに、お金もものすごい金額入っていました。

雲南省の大理では月に2万円もあれば生活できてしまうのですが、多分、あの人はその倍くらい稼いでいると思います。完全な推定ですが、そのくらい大量のお札が入っていました。

台車で移動する男性(天津)

同じダルマ男性でも、天津で見かけた人はもっと「合理的」でした。自分が台車を引っ張るのではなく「台車に乗って」移動していました。

乗るといっても立つことはできないので、亀のように台車の上に伏せている感じです。腕が一本だけあったので、その一本の腕で地面を押しながら台車を走らせていました。

大理のダルマ男性を見た後だったらそんなに驚かなかったでしょうが、この時は大理に行く4年前でした。なので、ダルマ男性を生まれて初めて見たのでかなりの衝撃を受け、結構大きなお金をわたしました。

男性は驚いた顔で、とても嬉しそうに「謝謝」と言ってくれました。その顔が普通に明るかったのでビックリしたことを覚えています。

普通のおじさんの用事を何か手伝って「ありがとな」と言われたような感じでした。

いわゆる「プロの物乞い」の方たちは、これを普通の「仕事」と捉えているので、お金をもらえると単純にうれしいようです。
(もちろん、本当の心情は人それぞれでしょうが)

少なくともそのおじさんは「やった!今日は儲かったぜ」というような雰囲気だったので、「そういう人生もあるんだな」と、カルチャーショックを受けたのを覚えています。

当時大学生だったので、人生観にかなり影響を受けました。

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中国でもっとも怖い「ダルマ」の話

(最後に少し話題の変わる話をします)

中国を旅行する人やバックパッカーの間では割と有名な話ですが、「日本人の大学生が現地でダルマにされた」といううわさ話があります。

とある旅行者(日本人)がタイ(かカンボジア)の「ダルマ部屋」に行った時、たくさんの犠牲者の方が叫んでいる中から、日本語が聞こえてきたというのです。

「助けてください。僕はM学院大学の学生です。旅行中に連れ去られてダルマにされました」という声だったそうです。

その旅行者は恐ろしくなってすぐにその場を出てしまった、という話です。実際、その大学では確かに中国旅行中に行方不明になってしまった男子学生がいるそうです。

この話が本当かどうかはわかりませんが、ダルマ部屋が途上国にあるというのは事実です。そして、日本人がそこにいるかはともかく、各地の貧困層の人々が連れ去られて(あるいは親に売られて)そこで見世物にされているのも事実です。

この話が広まったのは「日本人の大学生が叫んでいた」というエピソードがあるからで、日本人の話がなかったら、このエピソードはそんなに広まらなかったでしょう。

日本人でなくても、同じようにダルマにされて苦しんでいる人はたくさんいるのですが…。

このあたり「日本人の乗客はいませんでした」に通じるものを感じます。別にそれが排他的だとか差別愛だと言っているわけではありません。

私もその学生の話がなければ、この話はスルーしていたでしょう。

ただ、「このダルマ部屋のような残酷な現実が本当にあるんだよな」と日本人の話を織り交ぜられて、あらためて痛感しました。

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