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世界一危険な都市は東京・横浜!?~スイス保険会社ランキングの主張

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世界一危険な都市が東京と横浜だと聞いたらびっくりしますよね。

2014年4月に、スイスの再保険会社スイス・リーが都市別の再保険引受リスクの調査結果を発表しました。

世界616都市をポイントでランキングし、危険度の高い10都市を発表しましたが、その中に日本の3都市が含まれていて話題となっています。

東京・横浜が世界で、もっともリスクが高いとされ、4位に大阪・神戸が、6位に名古屋が入りました。

ちなみに、スイス・リー(スイス再保険会社)は世界第2位の再保険専門の会社です。

「そんなに日本は危ないのか!?」と驚いてしまった人もいるでしょうけれど、再保険の仕組み上、ときどきありえることです。あわてて引越しを考える必要はありません。

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危険な都市のワースト10とは?

02▲大阪 道頓堀

発表によると、1位は東京・横浜地区、2位はフィリピンのマニラ、3位は中国の珠江デルタエリア(香港・広州など)、4位 大阪・神戸、5位 インドネシアのジャカルタ、6位 名古屋、7位インドのコルカタ、8位 中国の上海、9位 アメリカのロサンゼルス、10位 イランのテヘランです。

犯罪などの危なさではなく、自然災害のリスクです

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この調査は、地震、台風・竜巻・ハリケーン、水害、津波など自然災害のリスク面を算定し、危険度を点数化して選んだものです。

日本については西太平洋プレートに位置するため、地震や洪水、台風などのリスクが高いとして、全体的にポイントが高めになりました。

日本の各都市のリスク別ランクは以下とおりです。
地震:1位 東京・横浜、5位 大阪・神戸、7位 名古屋
暴風雨:2位 東京・横浜、4位 大阪、7位 名古屋
洪水:6位 東京・横浜
高潮:2位 大阪・神戸、4位 東京・横浜
津波:1位 東京・横浜、2位 名古屋、3位大阪・神戸

人口の大きい都市はリスクが高く設定されています

この調査では、一度の災害でどれだけの人口が被災する危険性があるか、経済的ダメージがあるかをはかっているため、人口の多い大都市圏ほど上位になりやすいという特徴があります。

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世界一危険な都市とされた東京・横浜については、最大571万人がリスク下にあるとされたことも査定の上での大きなポイントとなっています。

4位の大阪は321万人、6位の名古屋は229万人という想定です。

04▲フィリピン

2位のマニラについては、2013年11月の台風の影響で広範な地域が土砂崩れにあい、地震も多い地域である点がリスクとされています。災害時の想定人口は346万人と設定されました。3位中国の珠江デルタエリアの想定被災人口は345万人です。

05▲珠江デルタエリア

5位インドネシアの首都・ジャカルタは海抜0メートル以下の地区が4割を占めていて地質も軟弱なため、地震や洪水のリスクが高いと評価されています。想定人口は277万人です。

7位となったインドのコルカタという都市は、日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、インド第3位の大都市で地域人口は約1,400万人です。

そのうち、179万人が被災人口とされています。

8位中国の上海は167万人、9位アメリカのロサンゼルスは164万人、10位イランのテヘランは156万人です。

こうして見てみると、災害の危険度というよりも、人口規模のランキングに近いことが分かります。

再保険会社は保険の保険会社です

再保険という言葉が耳慣れないという人もいるでしょう。これは保険会社から引き受ける保険のことです。

世界中のほとんどすべての損保は自社の契約の一部を、別の保険会社に販売してリスク分散をしています。

たとえば、日本の特定の地域で大災害が起こると、国内の保険会社が一度に多額の保険金を支払わなければならなくなり、全社の経営が同時に厳しくなります。

仮に1件の契約の保険金額は1千万円だったとしても、100万件の契約者が一度に罹災すれば、支払総額は10兆円になります。そんな金額はとても支払いきれません。

そのため、外国の保険会社にリスクの一部をカバーしてもらうのです。

逆に海外の会社も日本に再保険を引き受けてもらうことで、リスク分散しています。

国際的なネットワークで結ばれていて、どこで災害が起こっても世界中の会社が共同して支払う仕組みがあるのです。

なお、国内の会社同士でも再保険をかけ合っています。

外国のどこかの地域が大きな災害に見舞われれば、日本の保険会社も高額な保険金を支払うことになります。

そのため、素人目には関係のなさそうなわが国の会社の株価が下がることもあるのです。

一般の契約者から直接引き受けるものを元受け、保険会社から引き受けるものを再保険といい、再保険だけを取り扱う専門会社が再保険会社です。

日本の損害保険業界には、トーア再保険と日本地震再保険の2社があります。

引受レートは事故が起こると上がる仕組みです

自動車の保険料は事故をすると翌年契約するときに高くなりますが、再保険のレートもこれと似ています。

日本の飛行機1機が墜落事故を起こせば、翌年には日本の航空会社の飛行機の保険料は一斉に高くなります。

わが国の災害系の保険の再保険料は、東日本大震災で多額の保険金を支払ったことが影響して高くなりました。

今回のスイス・リーのランキングにはそのことも影響していると考えられます。

東京・横浜など日本の都市が、世界中に「危険地域」と宣伝されてしまいましたが、決して世界で一番危険な街ということではありません。

災害に対する備えは大切ですが、安心して暮らしましょう。

by 水の

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