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怪しいものではございません。新聞販売店員の営業はこんなに大変

朝刊配達の仕事は、誰とも顔を合わせることなく、ひとり自分のペースで仕事ができますが、専業の店員は配達パートさんではないので営業回りの仕事もあります。

新聞販売店員にとっての営業回りとは集金と拡張です。拡張を一般的な言葉でいえば契約をとることですね。

坂道があったり天気が悪かったりで肉体的にはきついけど、精神的には割と楽な配達がある一方で、肉体的疲労はそこまで大きくないものの、神経を使う営業は数ある業務の中でいちばん大変かもしれません。実際にどう大変なのかをご紹介します。

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お客によってフレキシブルな対応が必須

毎月25日は世間的に給料日と認識されている日ですね。購読料金をいただく活動もおおむねこの日から始まるのが普通です。翌月の上旬でほとんどの回収は終わりますが、中には遅くまで残るお客もあります。

住宅街の一軒家であれば専業主婦が在宅している割合が高く、いついっても一発でもらえるのですが、単身者の場合は部屋にいない方が多いのです。そのため、何日の何時頃にきてくれという指定をされることもあります。

こちらの都合が悪い場合でも、指定日時を逃すといつ会えるかわからないお客さんも少なくありません。日程の交渉などは無駄と諦めて、いわれたとおりに訪問するのです。ところが、行ってみたけどいませんでした!ということもしばしば。時間を返せといいたくなる瞬間です。

変質者扱いされることもしばしば

アパートの多い地域だと、一人暮らしの女性の顧客も結構います。中でも若い女性の場合は身を守るために大変な思いをしているようです。なにしろ、新聞の集金ですら顔を合せてもらえないのです。間違って(?)目が合おうものなら嫌な顔をされたり。

そんな人は例外だろうと思うかもしれませんね。確かに、実際のパーセンテージはわかりませんが、一定数いるのも事実です。

彼女たちとどうやってお金の受け渡しをするかといえば、いくつかのパターンがあります。
1. ドアチェーンをかけたまま少しだけ開いたドアからやりとりする
2. 玄関先の新聞受け等に入れてある代金をとってお釣りと領収書を入れておく
3. 合言葉を決めておき、身分確認のうえでやりとりする

3の場合も実際の受け渡しは1と同様です。また、2のケースでは集金に合わせてお金を入れる都合があるので、あらかじめ電話での打ち合わせを要します。集金人が女性だったらこんな苦労はお互いにしなくて済むのかもしれません。

集金は継続契約のグッドタイミング

短期間に多くの客先を訪問し、多額の購読料金を回収しなければならないのが集金です。したがって、一軒に長居はしていられません。ですが、コミュニケーションがとりやすいイベントでもあるので継続契約のチャンスなのです。

後日改めて訪問しようとすると、会えないケースも少なくないのです。専業であれば継続契約くらいは一緒に済ませないとダメかもしれません。

購読契約獲得のプレッシャー

購読中のお客さんに続けてもらうのは比較的簡単な作業といえます。しかし、まったくの新規や過去に読んでもらっていたけど今は取引がないお宅との契約は簡単ではありません。

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そのため、新聞社の販売局では拡張専門の団とよばれる部隊を配置しています。今日はこの店、明日はあの店とスケジュールを組んで基本的に新規獲得目的で投入します。結果的に、店員が新規契約をとる量は減ります。しかし、まったくないわけではありません。

店によって考え方に差が出るところではありますが、専業なら一定の成果を求められるものです。他の業務で大忙しであればそんな余裕はありません。でも獲得しなければならないプレッシャーとのたたかいです。

契約をとるために日々地道な努力を

新聞販売店業界では当たり前のことかもしれませんが、一戸建ての空き家やアパート・マンションの空室状況は常にチェックしています。入居の気配を感じたら他紙より先に突撃です。

引越したらNHKと新聞の勧誘が飛んできたといわれるくらいの熱の入れようです。ときどき、不動産業者や引っ越し業者が情報をリークしているのではないかと疑う人がいますが、ほとんどは日々の地道な努力の結果なのです。

大学受験生のお宅は朝日新聞が強い?

大学入試と朝日新聞の関係は古くからいわれていますが、具体的な数字であらわせるものではないので論評は控えます。しかし、大学受験生がいるお宅へ行った他紙の営業がことごとく断られる中、朝日だけ即決という話は現実にあります。

この朝日の例のように、銘柄で決めているお客さんは滅多によそに変わりません。つまり、新規の対象になることは少ないので当たればラッキー程度です。

一番きつい不良債権問題とは?

営業回りの拡張と集金の中で一番きついのが不良債権問題です。パートさんであれば不良債権分を店に任せるという手もあるでしょうが、店員はある程度まで担当として回収の責任があります。評価の問題もありますから、安易に経営に投げるわけにもいきません。

そのため、本来はよくないことですが手続き上は回収済みとして自腹を切るケースもあります。半ば諦めつつ、そのうち回収できればとの思いで領収書を持ち続けるのです。

他の業界なら集金にしても契約にしても違った対応もあるでしょうが、いまだに昔ながらのスタイルが基本の業界です。こんな裏側を知った上で対応すると、また違った見方ができるかもしれませんよ。

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コメント

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  • コメント (1)

    • けんぴー
    • 2014年 9月 06日

    たしかに、新聞の営業は本当大変だと思う。
    そこら辺の営業サラリーマンより大変なんじゃないかな。
    自分も今日家にいたら、新聞やが来た。
    まあ28歳で、新聞の営業大変、数字とらないとダメで辛いと嘆いていました(笑)
    自分と年が近いこともあって、話しやすくて、月3千円で3ヶ月間だけなんだったらと契約してあげた(笑)
    サービス品でもらった商品との値段も考えるとまぁ3ヶ月で1万円くらいなんだったらいいかと思った(笑)

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