Global Information site~siruzou

体の片側だけがしびれる!~そんなときに考えられる病気とは?

2014.04.16

体の片側だけがしびれる!~そんなときに考えられる病気とは? はコメントを受け付けていません

体の左右どちらかにだけ、不思議なしびれがある…そんな時、もっとも気をつけたいのは脳の病気です。

突然、片方の手足や顔がしびれる症状があれば、まずは脳梗塞や脳出血などを疑った上で検査を受け、問題がなければ他の原因を疑うようにしましょう。

ここでは、片側だけのしびれで考えられる病気をいくつかご紹介します。

急に出てきたしびれは「脳疾患」を疑え!

片側だけのしびれで、もっとも怖いのは脳出血や脳梗塞などの「脳卒中」です。

スポンサーリンク

特に「視床」という部分のどこかに詰まりや出血を生じると、口まわりや手にしびれが出やすくなります。

ちなみに左右両方にしびれがある場合、脳卒中の可能性は低いと考えられます。

基本的に首から上に出てきたしびれは、脳以外の原因が考えにくいため、早急に検査を受けたほうがいいでしょう。

ただし場合によっては頸椎(首の骨)や、歯のほうからしびれが生じることもあります。

1.脳梗塞
脳の動脈が完全に詰まってしまう脳梗塞では、手や口のしびれのほか、ろれつが回らない、目が見えにくい、食べ物が飲み込みにくいといった症状も起こりやすくなります。

脳細胞に血液が届かないと、すぐに壊死が始まってしまいますので、これらの症状が見られた時には救急車を呼ぶことが大切です。

2.脳出血
脳梗塞と同じく、片方の手足のしびれを感じます。また頭痛や吐き気、意識がもうろうとするなどの症状がともなう場合は、脳出血の可能性が高くなります。

3.脳腫瘍
早朝に手足のしびれや強い頭痛が起こる場合、脳腫瘍の可能性を疑います。他にも言語障害や、視野の狭まり、嘔吐などを併発することもあります。

4.一過性脳虚血発作
急に片側の強いしびれを感じるものの、数分~長くて30分で消えてしまう病気です。

その間は言語障害や、片目の視力低下なども起こるのですが、一時的なために重く受け止めず安心してしまう人が多い点がネックです。

この病気は、脳の血管に血栓が詰まるなどして、急激に脳が虚血状態になることで起こります。

しかし血栓が小さい場合、そのまま血流が元に戻るため何事もなかったように治まるのです。

しかし血栓がある以上、いずれ脳梗塞につながる危険性がありますので、一時的にでも強いしびれが見られた時には受診することが大切です。

首や腰の骨から来る、外科的なしびれも

片側だけのしびれでは、整形外科領域の病気も大いに考えられます。まずは脳疾患の可能性を排除した上で、整形外科にかかったほうが安心です。

1.頸椎椎間板ヘルニア・頸椎症
後頭部や腕~手にしびれがある場合、頚椎椎間板ヘルニアの可能性もあります。

頸椎椎間板とは、7つの骨からなる頸椎の間でクッション的な役割を果たしている軟骨ですが、これが何らかの原因で外に飛び出し、そばを通る神経を圧迫している状態です。

脳疾患と異なり、頸椎椎間板ヘルニアの場合は首を横や後ろにそらすような動作で、しびれが強まる傾向が見られます。

スポンサーリンク

また腕や手のしびれも、全体というよりは「ここ」と言えるほど限局しているケースが多いようです。

特に頭のしびれを感じると、脳の病気を真っ先に疑ってしまうのですが、頻度としては頸椎の問題のほうが多いといわれています。

脳のMRIで問題がなければ、ぜひ頸椎のMRIで異常の有無を確認しましょう。

またよく似た病気に「頸椎症」もあります。こちらも頸部で神経が圧迫されることでしびれが生じるのですが、頸椎症では加齢などによって少しずつ頸椎や椎間板が変形することが原因です。

2.胸郭出口症候群
おもに片腕のしびれとだるさ、ビリビリした痛みが特徴的な病気です。頸椎ではなく、鎖骨周辺の骨や筋肉によって神経と血管が圧迫されることで、しびれが生じます。

症状のあるほうの腕を長時間上げていられないのも代表的な症状ですので、電車のつり革につかまるのが苦痛と感じる人は、この病気を疑います。

また鏡の前で両腕を90度に曲げた状態で真横に上げ、両手でグー・パーと繰り返すうち、片側の手のひらだけが白くなれば胸郭出口症候群の疑いが濃厚です。

3.腰椎椎間板ヘルニア・腰椎症
頸椎の場合と同じ状態が、腰椎で起こるものです。この場合は上肢ではなく、腰やお尻の外側、脚にかけてしびれが生じます。

多くは片側のみですが、神経が真後ろに飛び出しているような場合は、両側に生じることもあります。

最悪の場合は脚の切断も…怖い循環器系のしびれ

片側のしびれには、血流の障害によるものも考えられます。特に歩行時に足のしびれが強まる場合、以下のような病気も疑ってみましょう。

1.閉塞性動脈硬化症
片足の冷えとしびれ、また歩行時の痛みがある場合に疑われる病気です。

休むと症状が改善しますが、進行するとやがて歩かない時にも痛みが出るようになります。

そしてちょっとした外傷でも潰瘍ができやすくなり、ひどくなると細胞が壊死してしまうこともある怖い病気です。

この病気は生活習慣病などで動脈硬化が進行し、血流が悪くなることで起こります。

特に喫煙者が発症しやすいのも特徴的です。

ちなみに症状があるのは下半身だけでも、実際は全身の動脈で硬化が進んでいる可能性が高く、心筋梗塞や脳梗塞につながる恐れもあるため早めの受診が大切です。

2.バージャー病
閉塞性動脈硬化症と同じく喫煙者に好発する病気で、片足の冷えとしびれ、歩行時の痛みといった症状も共通しています。

異なるのは、閉塞性動脈硬化症が比較的大きな血管に発症するのに対し、バージャー病は心臓から遠い、細い血管に起こるということです。

ですからおもに足の先から進行します。閉塞性動脈硬化症と同様、症状が進むと壊死に至ることもあります。

このように、片側のしびれにはさまざまな病気が考えられます

。順番としては「まずは脳、それから他の領域の可能性」を疑うとともに、どんな動作をした時にしびれが強まるかを自分でチェックしてみることも、病気の発見に有効です。

By叶恵美

スポンサーリンク

Pocket
LINEで送る

関連記事

コメントは利用できません。

知る蔵のTwitter~フォーローをお願います

知る蔵グループ関連専門サイト