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冷水シャワーは本当に若返りに効果があるのか~その医学的な根拠

シャワーを浴びる男性

年齢は60歳近いのに、見た目は30代後半にしか見えない医師の健康法が話題になっています。

そのなかでもっともハードルが高そうなのが「冷水シャワーを浴びる」ことです。

一日一食、肉は食べない、日の出前に起きる……などは、ちょっと頑張ればできそうですが、真冬に冷水を浴びるのはかなりの勇気がいります。

風邪を引いたり、ショック状態になったりしないか心配ですよね。それに、そもそもその「冷水シャワー」には医学的な根拠があるのでしょうか?

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冷水シャワーは脳に働きかける?

人間は恒温動物なので、外気によってある程度体温が下がっても盛り返して一定に保つ能力が備わっています。

これは交感神経の働きによるもので、寒さを感じると皮膚の毛穴や血管がきゅっと締まって体温を逃さないようにします。

冷えたときに体がガタガタ震えるのも、脳の体温調節中枢から命令が出て、筋肉を動かして熱を作り出そうとするからなのです。

逆に、暑いときは副交感神経が刺激され、体温調節のために毛穴が開いて汗が出てきますし、血管もゆるんで血流がよくなります。

この反応を利用したのが、急激な温度変化を強制的に与えて体の免疫力をあげることを目的とした温冷水浴です。

血管の収縮が活発に行われるので、弾力性ができ、血行もよくなるとされています。

「万病のもと」といわれる冷えの改善によいといわれるのはこのためで、冷水シャワーも同様の反応をもたらします。

ダイエットに効果的といわれるわけ

脂肪には「貯めこむ」白色脂肪細胞と「消費する」褐色脂肪細胞があります。

白色脂肪細胞はいわゆる体脂肪と呼ばれるもので、エネルギー代謝で余ったカロリーを貯蔵しておく働きがあり、いざというときはこの分を使って生命維持を行います。

遭難して食べ物がない場合に、男性よりも体脂肪の多い女性の方が助かる確率が高いといわれるのはちゃんと理由があるのです。

対して、褐色脂肪細胞は、脳が寒さを感じるとその白色脂肪細胞を燃焼して熱に変え、温めた血液を全身に送る役割があります。

通常、人間が体を震わせることなく体温を保てるのはこの褐色脂肪細胞のおかげなのです。血流だけでなく基礎代謝をアップさせるのにも役立っています。

血行不良は全身に影響がおよぶ

皮膚が乾燥する原因のひとつに血行不良があげられます。

皮下組織には毛細血管が張りめぐらされ、新しい皮膚を作るためのサイクルが正常に行われるよう、栄養を補給しています。

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しかし、血行不良によって酸素や水分が不足し、皮脂分泌が低下して乾燥してしまうのです。

乾燥はシミやシワ、たるみなど、皮膚を老化させるばかりか、くすみや角質層の肥厚化によるごわつきを引き起こし、見た目年齢にも影響をおよぼします。

また、頭皮の健康にも血行不良は関係しています。考えてみれば、人間の体は一枚の皮膚でおおわれているのですから当然ですね。

頭皮が栄養不足になると、髪の毛のもととなる毛母細胞が弱って、髪の毛が抜けやすくなったり、ひょろひょろした弱々しい毛が生えてきたりします。

このため頭皮のマッサージは薄毛や抜け毛に効果があるといわれるのです。

冷水シャワーの実践法と注意点

冷水シャワーが体によいとされるのは、こうした多くの症状の原因となる血行不良を改善する効果があるからなのです。

もちろんやみくもに水を浴びればいいというわけではありません。心臓の弱い人や、高血圧の人、高齢者は避けた方が無難です。

また、冷水シャワーを奨励している医師のように、いきなり全身にかけるのもよほどなれていないと危険です。

初心者はまず温浴でしっかり温まった上でぬるま湯を手足の先にかけるくらいから始めた方がよいでしょう。だんだん水温を下げていって、最終的に冷水にします。

ちなみに、冷水シャワーの水温は18度以下でないと効果がないといわれていますが、体を冷やすことが目的ではないので、長くても1分程度にしてください。

その後、温水浴と冷水シャワーを交互に3,4回繰り返して、最後は必ず冷水シャワーにします。

手足から太もも、お腹と、心臓に遠い位置からかけていき、最後は全身に冷水を浴びるようにしますが、やはり急にやろうとするのはよくありません。

日数をかけてじょじょに慣らすようにしましょう。

健康法としての冷水浴は発展途上

ヨーロッパではローマ帝国時代にすでに温冷水浴場があり、北欧やロシアではサウナで温まってから雪の積もる極寒の屋外に飛び出して今度は冷やす、という習慣があります。

妖精とうたわれたオードリー・ヘップバーンも温冷水浴を日課としていたそうです。その効果は早くから知られていたのでしょう。

一方、日本では神事や修験道の修行の一環として水垢離や滝行があり、現代でも武道の寒稽古で水に入ることがあります。

それらは身を清めることや精神力を鍛えることが目的であり、健康によいからという理由ではありませんでした。

また、入浴といえば江戸時代までは水蒸気浴、つまりサウナのような蒸し風呂が主流で、温水浴をするようになったのは明治に入ってからで意外にその歴史は浅いのです。

そのためか、冷水を浴びる、あるいは温冷水浴は、まだ限られた一部の人が行っているにすぎません。

しかし、冷水シャワーを推奨する医師だけでなく、ここ30年ほど年を取っていないように見える、といわれる50代のマンガ家も行っているそうです。今後さらに注目度が高まりそうです。

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