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長生きするなら赤道直下に住むべし! 相対性理論はそう告げてます

南国の人はのんびりと暮らしているようなイメージがありますよね?

あくせくしないでゆったりとしていられるのは気候のせいなのか、それとも他の要因によるものでしょうか? もしかすると地球が回っているからかも知れません。

アインシュタインの相対性理論によれば、移動する物体は時間が遅く進むのだそうです。それを実生活で感じるのは難しいことですが、実験により理論が正しいことが確認されています。

自転する地球上では、赤道に近い場所ほど速く動いています。ということは、赤道直下に暮らす人たちは時間の流れが遅いはず。ひょっとすると、南国人の「のんびり」はそのためではないでしょうか?

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スピードが速いと時間が遅くなるというのは本当か?

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アインシュタインが発見したことの中でも、きわめて奇妙なことのひとつは、「時間は一定ではない」ということでしょう。

相対性理論によれば、速い速度で移動する物はその速さに応じて時間がゆっくり進みます。また、重力の大きいところでは時間が遅くなります。

普通に生活している人にとっては信じがたい理屈ですが、実験によって正しいことが確認されています。

1971年に2人の物理学者が、原子時計というとても正確な時計を2つ用意して、一つは地上に置き、もう一つをを飛行機に乗せて世界を一周させました。その結果、飛行機に乗せた方の時計が、10億分の59秒だけ遅くなったのです。

パイロットは歳をとらない?

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時速1,000キロ前後のジェット機で移動すると、ごくわずかではあるものの、時間が遅く進むことが証明されました。

双子の兄弟がいて、一方がジェット機に乗り一方がそれを地上で眺めつづけていると、だんだん二人の年齢差が開いていくことになります。

超高スピードの宇宙船で何年か旅して戻れば、時代が変わっていたというようなことが理論上はあり得るのです。

浦島太郎のような話なので、「ウラシマ効果」と呼ばれています。毎日高速で移動している航空会社のパイロットは、他の人よりも少しだけ寿命が長くなるのかも知れません。新幹線の運転士なども同じでしょう。

地球はものすごい速さで回転しています

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地球を一周するとおよそ4万kmになります。もともと、地球の周の長さを4万kmとして、メートルが定められたのでキリの良い数字になります。現在では「光が3億分の1秒間に進む長さ」と定義されており、赤道の周は40,075kmとなります。

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地球は自転していて1日に1周します。ということは、赤道付近は1日に約4万km回転しているわけです。24時間で4万km進むということは、時速1,670kmということになります。

一般の航空機の速度は900km/h~1000km/h程度ですので、それよりずっと速いということになります。音速1,225km/hよりも速いのです。

赤道直下の人々はとてつもない速さで移動しているから、時間が遅い!?

時速1,670km/hは、秒速にすると463m/sです。地球全体が移動しているため気づきませんが、赤道付近では、毎秒463mも進むほどの速度で年がら年中回転していることになります。

これだけの猛スピードで動けば、時間はゆっっくり進むでしょう。南の国に住む人々がのんびりしていられるのは、北の国の人よりも少し長い一日を過ごしているからなのかも知れません。

日本人も、猛スピードで移動している!?

移動しているのは南国の人だけではありません。北極、南極以外の地点はどこも必ず回転しています。北緯34度にある東京も一日に、33,000kmほど回転します。

秒速にすると390m/sほどですので、音速よりも少し早い速さです。私たちはまったく気が付かないうちに、ぐるぐると回っているのです。

カナダやスウェーデンなど北の方にある国の人々よりも、日本人は少し時間を得していることになります。

人工衛星は時計が速く動くようにセットしてある!?

地球の周りを回る静止衛星は、赤道上空数十kmのところを地球の回転に合わせて移動します。赤道近辺よりもさらに大きな円周軌道を1日で回らなければならないので、超高スピードです。

そのため時間は遅く進み、人工衛星の時計と地球上の時計がズレてしまうので補正が必要です。GPSなどに使われる衛星の場合、地球の時計よりも100億分の4秒ほど早く進むようにしてあるそうです。

長生きしたいなら、水星に住むべき!?

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地球は太陽の周りを1年かけて一周します。その距離は9億4,200万km。ここから時速を計算すると107,534km/h。

普通の飛行機の100倍くらい、自転の速さなど話にならないほどの超高速です。秒速にすると29.8km/sで、東京~ニューヨーク間に5分ほどしかかかりません。

こんなスピードで動いているのですから、まったく静止した星に暮らす宇宙人よりも少し時間を得していることになります。

太陽系内では一般に、内側にある惑星ほど速い速度で公転しています。

一番太陽に近い水星は地球の1.5倍ほどの軌道速度です。質量も地球の1割以下ですので、時間はかなり遅く進むはず。

つまり、地球よりも水星に住んだ方が長生きできることになります。

相対性理論によれば、移動速度が速いと時間が遅く進みます。地球上では赤道近辺が最も速く回転しているので、南国人は少し時間を得しています。

太陽系では水星が一番速く公転しているので、地球人よりも水星人の方がゆったりできるはず。長生きしたいのなら、地球上では赤道周辺、太陽系なら水星がお勧めです!

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