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医療機関でも判断の難しいうつ病の症状とは?

患者に説明する医者

うつ病は、問診をその診察の基本としています。何が、現在のつらい状況を引き起こしているのかを知り、患者さんの情報を出来るだけ多く集めることで、どのような治療法が最適なのかを知ることを目的としています。

まずは、症状を確認し、うつ病であるか否か、また、うつ病であるならば、どのようなうつ病なのかを判断します。

現在、世界規模で採用されている精神疾患に関する主な診断基準は、WHO(世界保健機関)国際疾患分類であるところの「ICD-10」、および、米国精神医学会の「DSM-Ⅳ-TR」の二種類であるといえます。

これらの診断基準は、うつ病特有の症状を多数列挙し、それらに該当する項目がいくつあるかによって診断する手法となっています。

しかし、症状のみによってうつ病と診断するわけではありません。身体の病気や状態、ストレスの程度や症状によって、どの程度仕事や生活に支障があるかなど、さまざまな事を総合的に判断します。

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初診だけでは判断のできにくい場合も

初診で、「うつ病」であるとすぐに診断できる場合もありますが、中には、緊張して、自分の状態を上手く伝えることが出来なかったり、医師に心安く話をすることが出来ない人もいるため、時間をかけて何回か診察した後、「うつ病」と診断される人もいます。

また、医師の経験や考え方も、診断に影響を及ぼすため、同一の状態に対しても、「軽いうつ病」であったり、「適応障害」と異なる診断が下ったりという具合に、医師によって診断がさまざまである場合もあります。

ただ、医師によって病名が異なっても、処方される薬は、その人の症状に合ったものであるため、その点については、心配する必要はありません。

間違われやすい双極性障害

「うつ」の症状が表れる病気は、「うつ病」に限りません。

うつ病と間違われやすい病気として、「双極性障害(躁うつ病)」があります。これは、うつと躁の状態を繰り返すといった気分障害で、以前は「躁うつ病」と呼ばれていたものです。

躁うつ性障害には、典型的なうつと躁が生じる「双極Ⅰ型障害」と、うつ、および、軽い躁が生じる「双極Ⅱ型障害」とがあります。

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暴走車のようにブレーキがきかなくなる躁状態

躁状態とは、いわゆるハイな状態を表し、たとえば、気分が高揚し、解放感があるとか、気持ちが大きくなって、自信に満ち、何でもできそうに思えてきたりなどです。

しかし、他者には、自慢話が増えたとか、大風呂敷を広げているといったようにみられてしまうのです。

躁状態が経度のときには、意欲的で生き生きとした感じがしますが、それが高じてくると、暴走車のようにブレーキがきかなくなり、家族の知らぬ間に巨額の借金をしてしまったり、反社会的な行動をとってしまったりします。

本人は、他人にどのように思われていようが気にしないのが一般です。

よって、家族が医療機関へ連れて行こうとしても、自分が病気であるとは思っていないため、なかなか応じてくれないのが通常です。

医師の診断が難しい状態のとき

うつ病も双極性障害も、うつの時の状態はほぼ同じで、区別が困難な場合もあります。よって、双極性障害であっても、「うつ病」と診断される場合も多くあります。

また、躁状態のときには、本人が「調子がよい」と思って受診しないことが多いため、ずっと「うつ病」と診断されたままの患者さんもいます。

以前にハイな状態になったことがあれば、必ず、それについても、医師に伝えましょう。

ときには、付き添いの家族が、「いつもと比べ、ハイな状態のときがあった」と医師に報告するのも意義があるといえるでしょう。

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