Global Information site~siruzou

過去に大ブームを巻き起こした「あの健康法」は結局効果あったの?

2014.04.30

過去に大ブームを巻き起こした「あの健康法」は結局効果あったの? はコメントを受け付けていません

日本にはこれまで、大ブームを巻き起こした健康法がいくつかあります。多くの家にあった「ぶら下がり健康器」、スーパーから納豆が消えた「納豆ブーム」などなど…今思えば「あれは何だったの?」と思うものも。

そんな、なつかしの健康法の効果について検証してみたいと思います。

数十年の時を経て見直されつつある!?「ぶら下がり健康法」

ぶら下がっているカエル
1978年、おもにテレビ通販を通じて大ブームとなった「ぶら下がり健康器」。背の高い鉄棒のような器具に1日1分ほどぶら下がるだけで背筋が伸び、肩こりや腰痛などに効くとして人気を集めました。

スポンサーリンク

そもそもこの器具は素人が考案したものではなく、日体大の教授、塩谷宗雄氏の案によるものです。ただし塩谷氏が提唱したのは「両足を床につけたままぶら下がること」であり、実際に発売された器具とは異なります。

ですからあのブームで大金を手に入れたのは塩谷氏ではなく、発売元の会社だったのです。

ところがブームは嵐のように過ぎ去り、翌年にはすっかり沈静化。会社は在庫を抱えてあっというまに倒産し、ぶら下がり健康器は各家庭でハンガー掛けと化したのでした。

しかし21世紀になった今、塩谷氏がもともと考案したところの「足をつけておこなうぶら下がり健康法」が、新たに注目されているようです。特にパソコンやスマホの使い過ぎで肩甲骨が下がり、肩こりや腰痛が慢性化している現代人には、肩甲骨を引き上げる効果があるため最適だといわれています。

「足をつけたまま」「気持ちいいと思う高さ」でおこなうことがポイントです。

逆に健康被害も引き起こした!?「ツイスター」

こちらも1970年代に流行した健康器具です。くるくると回る円盤状の器具で、これに乗って手すりなどにつかまると、腰を左右にひねる運動ができるとして人気を博しました。

もともとは骨盤を動かすエクササイズだったと思われますが、ウエストにくびれが出る効果もあったことから、一部でやりすぎてしまう女性たちが出てきます。その結果、腸捻転や腰痛を訴える人が急増し、問題となってしまいました。

しかし今では進化し、座ったまま乗ると自動的に動いてくれる次世代のツイスターが販売されています。

テレビ番組から火がついた「納豆ブーム」

食べる前の納豆
2007年、当時フジテレビ系列で放送されていた「発掘!あるある大事典」において、納豆ダイエットが紹介されました。「納豆を食べると痩せる」という実験結果も公開されたことで、翌日には全国各地のスーパーから納豆パックが姿を消すという事態に発展しました。

ただしその後、データのねつ造が発覚して番組は打ち切りに。もちろん納豆の健康効果が否定されるものではありませんが、ブームも一気に収まったのでした。

スポンサーリンク

ダイエットになるかどうかはともかく、納豆は良質な植物性タンパク質をはじめ、各種ミネラルや食物繊維まで含まれている食品です。低カロリーで体にいいことは間違いないでしょう。

ただし血液が固まるのを防ぐ「ワーファリン(ワルファリン)」という薬を使っている人は、納豆によって効果が打ち消されてしまうため、基本的に食べないよう指示されます。

またその他の人でも、納豆の食べ過ぎは「セレン」というミネラルの過剰摂取につながり、爪の変形や脱毛、下痢などを引き起こす可能性がありますので注意しましょう。1日6パック以上食べると、セレンのとりすぎになります。

女性たちが分け合っていた「カスピ海ヨーグルト」

ヨーグルトとスプーン
21世紀の初めごろ、女性を中心に大ブームとなった「カスピ海ヨーグルト」。種菌を知人から分けてもらい、自宅で牛乳に混ぜることで増やすという方法も目新しく、当時はカスピ海ヨーグルトのやりとりが頻繁におこなわれていたものです。

もともとこのヨーグルトは、医学博士の家森幸男氏が、長寿で知られていたコーカサス地方から日本に持ち帰ったものといわれています。それを知人に分け与えていたことから、徐々に広まっていったそうです。

カスピ海ヨーグルトに含まれる「クレモリス菌」は、生きたまま腸に届く乳酸菌です。そのため便秘や肌荒れに効果が期待できるほか、最近では風邪やインフルエンザに対する抵抗力を高める効果も確認されたとのことです。

ブームは過ぎ去ったにせよ、カスピ海ヨーグルトがきちんと習慣として定着した人も一定数おり、実際に健康効果を実感している人が多く見られます。また夏場は雑菌が繁殖しやすくなるため、現在ではフジッコから家森氏監修の「種菌」も発売されています。

突然のココアブームで脂質異常症になった人も!?

1990年代半ばにブームになった飲み物がココアです。もともとは、みのもんた氏司会の「おもいっきりテレビ」で紹介されたのがきっかけでしたが、その後もココアに含まれるポリフェノールの抗酸化作用が知られるようになり、ますます熱い注目を集めました。

確かにココアには赤ワインと同様、ポリフェノールが含まれています。ただし市販されているミルクココアなどは砂糖がたっぷり入っていますし、カカオには油脂も含まれているため、とりすぎると糖尿病や脂質異常症につながる危険性があります。

実際、当時にココアを飲み過ぎて健康状態を悪化させた人もいるとのことです。同じ理由で、赤ワインを飲み過ぎて肝臓を壊す人も続出したといわれます。

健康目的でココアを飲むなら、少し値段は高くなりますが「純ココア」を選ぶようにしましょう。こちらには砂糖が入っていませんので、自分で砂糖を加えて甘さ控えめにするか、ハチミツや黒砂糖を入れるのがおすすめです。

By 叶恵美

スポンサーリンク

Pocket
LINEで送る

関連記事

コメントは利用できません。

知る蔵のTwitter~フォーローをお願います

知る蔵グループ関連専門サイト