沖縄の方言のルーツとその使用例
その歴史とルーツを考えてみる
沖縄県は本島を含めて363の島から成り立ち、東から西までおよそ1000kmも離れている広大な地域が広がっています。
そういった地理的な要因もあり、他の地方と比較しても県内各地で使用されている言葉には細かな違いがあります。
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北部にある鹿児島県奄美群島を含めて使われている琉球語には、奄美語・国頭語・中央沖縄語・宮古語・八重山語・与那国語などの種類があります。
この中の中央沖縄語が沖縄の方言にあたるもので、別名ではウチナーグチや沖縄中南部諸方言などとも呼ばれております。
主な使用地域としては沖縄本島中南部・慶良間諸島・久米島・渡名喜島・粟国島・奥武島・浜比嘉島・平安座島・宮城島・伊計島などが挙げられます。
ウチナーグチは、かつての琉球王国時代には王府の首里城にて王家が共通語として使用してきたというルーツがあります。
現在では消滅の危機にある言語として、国連の教育科学文化機関のユネスコにより宮古語など複数の言語と共に沖縄語として調査の対象とされております。
また2007年になると沖縄語の諸言語が新たな言語コードISO 639-3として追加されています。
▲旭橋駅にある沖縄方言をしゃべる自販機です
特徴的な表現は「さー」
言語としてみたときの特徴では、沖縄以外の人には言葉が通じず日本語として認識できないことも多くあります。
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観光で沖縄県に訪れる際には、まるで外国語のようにも聞こえるウチナーグチを耳にすることもあるのですが、他言語を学ぶときのように文法などから覚える必要もなく、いくつか簡単な単語を覚えておくだけでコミュニケーションを深めることができます。
まず基本的な挨拶を紹介してみましょう。
「こんにちは:はいさい(男性)はいたい(女性)」「はじめまして:はじみてぃやーさい」「いらっしゃい:めんそーれ」「ありがとう:にふぇーでーびる」「いただきます:くゎっちーさびら」「ごちそうさま:くゎっちーさびたん」「お願いします:うにげえさびら」
などが例としてあげられます。
また同地の言葉の特徴としては、語尾に「さー」をつける事は広く知られており、メディアなどに登場する沖縄出身の有名人がやり取りの際に「さー」をつける場面が多く見受けられます。
この点に関してはメディアによる演出というよりも、現地でも話し合いの中でも頻?につかう表現ですので。決して誇張されたものではありません。
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